累計700万部を誇る福本伸行、伝説の麻雀漫画原作『天 天和通りの快男児』の実写ドラマがついに10/3から放送スタートしました。
この11話では、クリア麻雀の決着がつき、天と原田の一騎打ちが始まります。
当記事では『天 天和通りの快男児』11話のネタバレあらすじ＆感想・実写ドラマ版の評判をまとめています。
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天 天和通りの快男児11話のあらすじ
勝ちと負けの条件、裏ドラが決する
混全帯么九、三色同順で立直をかけ、一気に決着をつけにでた天に対して、イカサマで三面待ちでの聴牌を作り迎え撃つ原田。
原田は天の危険牌を察知、僧我も同じく四索をひき、天に直撃しないように安全牌をきる。
しかし天はツモする。ひろゆきが「混全帯么九、三色同順、天さん勝ちました！」と喜ぶ。しかし原田が「待たんかい。まだわからん」と言い、ひろゆきは「この後に及んで何を言い出すんだ」と言い返す。
天は「ひろゆき、俺はまだめくってない。この手に裏ドラが一つでも乗れば三倍満。お前が飛ぶ」とひろゆきの箱割れの可能性を示唆する。
原田は高笑いしながら「なんや。気がついとったんかい。強運も度が過ぎりゃ毒に転嫁するんやで。ええか。クリアは達成するが同時に箱割れ者も出し、勝ちと負けの条件を同時に達成する可能性があるんや。すべてはそこの裏ドラが決する。天！開けてみい」と怒鳴り、天がドラに手を出す。
「のらなければ東の勝ち、頼む！のらないでくれ」と願うひろゆきだが、無情にも裏ドラがのってしまう。
原田は「天、ひとつ教えてくれ。なんでそんな危ない勝負に出たんや。おどれの手、黙聴でもよかったはずや」と問う。
天は「己の背後の扉を固く締め、自ら退路を絶つ。立直をしなかったら恐らくお前らの勝ちだった。お互いがしのぎを削っている以上、奪い取る気がなければ勝ちはない。相手のミスを待つような麻雀では道は開けない。原田、お前もわかっているだろうが、もはやこの勝負、理では勝てない、あそこで退けばお前らとの危うい均衡が崩れ、勝負を決する大切な何かを失っていた。そう感じて直感に従ったまで。ただ、それだけだ」と語る。
付き人が「これは引き分けということですが？」と尋ねると原田は一喝して「ここに辿り着くんにどんだけの労力と時間を使ったと思っとんねん。決着は付ける」と言い、続けて「天、二人だけで決めようや。ワイはオドレを倒したい。せやからもう誰もまぜん！二人麻雀や」と提案し、天も呑む。
二人が席をたった後、僧我は血の咳をしていた。
同類同士
夜道を歩く天とひろゆき、天は「俺には原田の気持ちが少しわかる気がする。恐らくやつは時を追いかけている」と言うとひろゆきが「時？」と聞き返す。
天は「ああ、俺も似たような気持ちをここ何年か抱えてきたからわかるんだ。やつは上り詰めたいのさ。生涯に一度で良いから最高の時を迎えたいんだよ」と話す。
続けて「それはつかの間で、すぐ彼方に消えてしまうような虚ろな感覚、しかし一度近くまで行った人間にとって、その充足は圧倒的。原田も恐らく病気よ。俺らにはもう、あまり見当たらないんだ、他に人が生きる理由なんて。一瞬でいい。ともかく最高を感じたいんだ。俺も原田ももう近くまで来ているのかもしれないな」と天は語る。
二人麻雀始まる
原田が二人麻雀のルール説明をはじめる。内容は原田が九州の親分衆とたまにやっている麻雀らしく、映像での説明が始まる。
前半ステージAは四人麻雀を二人でやることが基本、聴牌したら聴牌を宣言するというルール、どちらかが聴牌した時点でその先の闘牌一切なくなる。
後半ステージは聴牌を宣言された側が相手の当たり牌を二牌推測して指定する。その二牌にアガリ牌があったらその時点で流局、当てられた方は必ず手牌を見せること。当たり牌が無かった場合は聴牌した方は5回ツモる権利が得られる。もし5回でツモ出来なかった場合は最初に戻る。
立直をされた側が2牌指定する所から繰り返す。特殊ルールは高め安めがある場合、安めをツモった場合、牌を裏返しツモを続行できるというルール。
ルールを聞いたひろゆきは「なるほど、これは勝負を打つものとしての強運、そして二人の人間としての力、器が裁かれる」と理解する。
この勝負の時間は2時間、この時間経過を知ることができるのは20分前のベル、10分前のベル、そして終わりのベルの3回のみ、時間経過も重要な鍵となる。
勝負開始後、原田が早々に立直をしてステージBに突入する。
天は原田の捨て牌と手牌の速さから五索と六索を指定するが、当たらず五回のツモの権利を得た原田は見事ツモ和了りする。
次局では天が聴牌する。原田は四萬と六索を指定、これも当たらずツモ和了する天。
ひろゆきは「なるほど、この二人麻雀は待ちが悪いほど有利なんだ。多面待ちは一つの牌を当てれば済むので看破しやすいが、単騎待ちなどは一つの牌を当てなければならないので看破しにくい」と分析する。
そして次の局で天は大物手を聴牌するも立直をかけない、ひろゆきは大三元までは無理だ、原田が先に聴牌してしまうと心配する。
しかし天は大三元まで手を伸ばす。しかし天は立直をかけない。ひろゆきは「原田が立直すればすべては水泡に帰す」と不安な様子が続く。
天は「原田、またせたな。聴牌を宣言する」とまるで原田がわざと立直をしていないかのような言い方をする。待ちは七萬。
原田が八萬を指定した。これにひろゆきは「馬鹿な！なぜ萬子？なぜ萬子と見抜く？天さんの捨て牌から萬子とは想像しづらい。萬子を嫌った索子の混一色と読むのが定石」と理解できない様子。
天 天和通りの快男児 11話の感想
ついに東西のチーム戦の戦いが終了して、二人麻雀の延長線に入りましたね。最終的には完全に「理」ではなく、福本先生の得意な「理ではない何か」という、存在はしていないものの、ギャンブルをしている人間は絶対に感じたことのある「熱気、焦燥、熱意」など言い表せない力の部分が表現されていました。
そして二人麻雀特殊なルール、こういう独自のギャンブルルールこそが福本先生の作品の真骨頂と言えるでしょう。
カイジなどのカードじゃんけんの発想もこの天の二人麻雀の影響も受けていると感じますね。
しかしこれだけ天を視聴しているとTHEYELLOWMONKEYが歌う主題歌の天道虫が頭から離れません。
そして今回の天の名言は「あそこで退けばお前らとの危うい均衡が崩れ、勝負を決する大切な何かを失っていた」でしょうか。これこそ「理」ではない何かですね。雀士として、ギャンブラーとしての心、熱いものがあります。
さあ、次回はついに長かった東西対決に決着がつきます！天は原田に勝てるのか？注目です。
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